生命(いのち)の働きは、私たちが生きるために又、死なないために常にバランスをとる働きをしています。そして、生命力が強い人ほどバランス力も高いと言えます。
例えば、病気になったり、体調が悪いとか、疲れやすいとか、又、やる気が起こらない時なども、心や身体の働きが異常になっている状態を、いのちが正常に戻そうと
バランスをとっている症状で有ると言えます。
つまり、症状が出るのは、いのちが正常であると言う証で、悪いところがあっても症状が出ないのは、これは麻痺状態でこれこそ本当の異常な状態であり重傷です。
私たちは、病気になったり痛いところがあると、それを嫌がったりそれが悪いことのように思いがちですが、それは逆に良いことで、本当に悪いのは自分自身の
日々の生活の中にその原因があると考えるのが正しいのです。
私はヨガに出会う前、とても胃が弱くすぐにトラブルを起こし痛む胃をいつも恨めしく思っていました。何でもパクパクもりもり食べる人が羨ましくてたまりませ
んでした。ヨガを始めてまもなくの頃、師匠に「私、胃が悪くて困っています」と伝えますと師匠が「それは胃が悪いんじゃなく君が悪いんだろ」と即答「痛みを感
じられる胃は全く正常なんだ。その正常な胃を痛くしているのは君じゃあないのか?」と。振り返ると寝る直前に暴飲暴食したり、仕事のストレスにも対処せず
逃げていつも胃はキリキリ、考えてみると胃に悪い事ばかりしていました。それを自分が悪いなんて少しも思っていませんでした。